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大阪でも急増中!?キリスト教の遺品整理

2019年10月26日

遺品整理のお問い合わせをいただいてるなかで最近よくお問い合わせにあるのが

遺族とは別の宗教であったり、宗教的な整理の方法がわからないというご質問を

いただたりします。実際、葬儀・遺品整理を何回も行うこともありませんので

わからないこともたくさんありますよね。

仏教や神道は日本人に比較的馴染み深く、

親族の方や近隣者のなかにはお詳しい方のいらっしゃるかも知れないですよね。

しかし最近は信仰も多様になってきており、故人がキリスト教やイスラム教といった宗教の教徒だというケースも決して珍しいものではなくなっています。

宗教を世界全体で見た場合、キリスト教徒の割合は非常に高く、世界の三大宗教と言われたりしますよね。日本でも信教の自由と言われる通り、ミッション系の大学や、中高一貫のキリスト教学校なども増えてきて、一昔前よりは信者数も増加してきているようです。

形見分け、というと、一般に仏教など、アジア圏の慣習という印象がありますね。

故人がキリスト教徒だった場合、遺品や宗教関係物の処分はどうすべきなのでしょうか。

ここでは、キリスト教における基本的な考え方や形見分けの方法、教会と遺品整理の関係など、キリスト教徒の遺品整理をまとめてみました。

1.宗教と遺品

(1)仏教や神道とキリスト教

故人の信仰していた宗教が仏教や神道だった場合、葬儀や遺品整理に関してはお寺や神社に相談することができます。

基本的に宗教物は供養し、お焚き上げなどを行うこととなるでしょう。

たとえば仏教ならお仏壇は閉眼供養を経て焼却処分となりますし、神道なら神棚はお焚き上げをし、御札は神社へ返納するわけです。

ところが、キリスト教では事情や手順が異なります。

葬儀は教会や葬儀所で行われるところ、遺品や宗教物の整理についてはキリスト教の考え方と密接に関連してくるためです。

(2)キリスト教の考え方

キリスト教では、カトリックでもプロテスタントでも「人が死んだら、その肉体は土に還る」と考えます。

そのため、形見という感覚は他の宗教と比べて乏しいとされているのです。

キリスト教圏においては、日本のように遺品を棺の中に入れるというのも一般的ではありません。

ただ、値打ち物の時計や背広などを親から子へ譲り渡すという風習はあるため、これらが思い出を繋ぐ品となっている面はあるでしょう。

(3)キリスト教の遺品整理

仏教や神道の遺品整理に時としてお寺や神社が関わるのに対し、キリスト教での遺品整理は教会が行うわけではありません。

キリスト教式の葬儀社から遺品整理業者を紹介してもらうのが一般的です。

また、キリスト教には相互の助け合い精神が見られます。

そこから、教会での活動などを行っていた方の場合、信者たちがボランティアとして遺品整理を手伝うこともあります。

2.遺品と宗教物

(1)宗教物とは

遺品とは、故人の所有物などをいいます。

これに対して宗教物とは、信心用具ともいい、宗教に関わる物を指します。

仏教なら仏壇や位牌、神道なら神棚や御札、キリスト教なら十字架や聖書などが宗教物に当たります。

遺品と比べ、宗教物の場合はそれぞれの宗教との結びつきがそれだけ密接です。

そのため、故人が遺した宗教物の処分をどのように行うべきかが問題となります。

(2)キリスト教に関する宗教物の処分

キリスト教には、ロザリオや不思議のメダイ、聖画像や聖書、また家庭用祭壇などの宗教物があり、「信心用具」といいます。
これらは、ごみとして処分してOKです。故人のものでなく、古くなったり破損したりしたものの場合でも同じです。

なぜなら、キリスト教においては、信心用具は、礼拝の対象ではなく、あくまでそれらを介して神を礼拝する「道具」に過ぎないからです。

日本では仏教が主流なので、ご先祖さまや故人の霊が宿る仏像や仏壇、位牌そのものが信仰の対象となります。
仏像や仏壇は単なる「モノ」ではありませんし、処分するときには「閉眼供養」が必要となります。

そういった文化・風土の中で生まれ育ったわけですから、たとえクリスチャンであっても、信心用具をごみとして捨てることに抵抗のある人も多いでしょう。

しかし教会には、壊れた信心用具などを集めて「供養する」というような習慣や考え方がありません。
もちろんキリスト教においても、信心用具などを祝福する(※祝別といいます)ことはあります。

しかし、その場合でも、品物に魂を入れているわけではありません。
それらを用いて祈る人や、身につける人に神様の恵みがありますようにと祈っているに過ぎず、用具そのものが聖なるものになるわけではないのです。
ですから、信心用具は、ごみとして捨てても信仰上、何の問題もありません。自治体のルールに従い、分別して廃棄すればOKです。

ただ、やはりこれまで愛用していた道具をポイと捨てることに抵抗のある人もいるかも知れませんね。
その場合は、外から見えないようにしたり、元の形があまり目立たないように分解したりして処分するとよいでしょう。
教会や教会関係の施設を建設する際に、古い信心用具を土台部分に埋めたりすることもあるようです。また、古くなった信心用具を回収してくれる教会もあるようです。
捨てることにどうしても抵抗のある人は、教会の責任者に相談してみましょう。

(3)宗教物の処分で気をつけるべきポイント

キリスト教の宗教物の中には、宝石や銀飾のように高価な品物もあります。

そうしたものは、単なるゴミとして捨ててしまうのはもったいないと感じられるかも知れません。

ですが、金銭を対価として宗教物のやり取りをするのは、「聖品売買」に当たり、神への冒瀆に繋がるおそれがあります。

実際、教会も祝別したアイテムの売買を禁じているのです。

あくまでも世俗的な価値と宗教物の価値は別と捉え、きちんと砕くなりして処分をする必要があるという点に気をつけましょう。

3.遺品整理と形見分け

(1)形見分けの方法と時期

形見分けとは、遺品を親族や故人の友人などに贈ることです。

その方法や時期は地域や宗教ごとに異なります。

仏式なら30~49日経過後であり、神式なら50日経過後というのが一般的です。

(2)キリスト教における形見分け

キリスト教では、上述のように形見という感覚は乏しいといわれています。

ただ、形見分けをするにしても、30日経過後に行うのが一般的です。

日本では命日から30日目、召天記念日に行うことが多いでしょう。

それ以外の基本的なマナーに関しては、その他の宗教の場合と特に変わるところはありません。

まとめ

キリスト教は仏教や神道と比べ、死への考え方や捉え方も異なります。無用のトラブルを避けるためにも、思い込みでの処分は避けるのが無難でしょう。

宗教物の遺品整理や形見分けについてお悩みの場合は、専門の遺品整理業者やお近くの教会などにご相談なさることをおすすめします。